前回のキャンプで持っていった『マイナスファイブ』より軽量コンパクトなシュラフを探してみました!
シュラフに求める条件
シュラフの種類から選ぶ
封筒型
【長所】ゆったりとした寝心地、暑い時期は温度調節しやすい。
【短所】体に密着しないので保温性が落ちる。重くかさばりやすい。
マミー型
【長所】体に密着するので保温性高い。軽い、コンパクト。
【短所】身動き取りにくい、夏は暑い。
寒がり、徒歩キャンパーにはマミー型が良さそう。
中綿の種類から選ぶ
化繊
【長所】水に濡れても乾きやすい、洗濯しやすい、安い。
【短所】重い、かさばる。
ダウン
【長所】保温性が高い、ふわふわしている、軽い、コンパクト。
【短所】濡れに弱い、カビが生えやすい。
徒歩キャンパーにはダウンが良さそう。
フィルパワーで選ぶ
フィルパワーとは羽毛のかさ高性を表す単位。
羽毛1オンス(28.4g)のダウンをシリンダー内に入れ、一定荷重を掛けた時の膨らみ度合いを立法インチ(2.54cm立法)で示します。 800フィルパワーとは、1オンスの羽毛が800立方インチの体積に膨らんでいることになります。 フィルパワーの数値が大きいほど空気を多く含んでおり、大量に含まれる空気の断熱効果によって保温性に優れ、暖かく良質なダウンといえます。 一般的に、500フィルパワー以下は低品質ダウンであり、600~700フィルパワーが良質ダウン、700フィルパワー以上は高品質ダウンといわれています。 フィルパワーが大きいと、同じかさ高さ(容積)のダウンが、少ない量のダウンで作ることができるため、軽いウェアとなります。
寒がり、徒歩キャンパーにはフィルパワー600以上が良さそう。
使用温度、季節で選ぶ
これが難しい……
まず、使用温度には2種類あります。
- 快適使用温度:この温度までなら温かく眠れる。
- 限界使用温度:寒さを感じることはあるけれど、工夫次第で使用可能。
うーん、なにか参考になるものがほしい
一般的には、
夏用5~10℃、冬用-5℃以下、3シーズン用-5℃~5℃を基準に選ぶと良いとされています。
さらに表記の温度に+5℃ほど加算した温度なら快適に眠ることができるのだとか。
ということは、実際の季節ごとの快適使用温度はこのくらい?
- 夏用:10℃~15℃
- 3シーズン用:0℃~10℃
- 冬用:0℃以下
3シーズン用の幅広すぎじゃないですかね……?
季節によってシュラフを変えるのは経済的に厳しいので、できれば一つのシュラフで済ませたい。
実体験で考えてみました。
前回のキャンプ、おそらく外気温2℃。
快適使用温度-5℃のシュラフを持っていき、寒い思いをしました。
上の考え方だと-5℃に+5℃して0℃までなら快適に寝られるはずだった。
……でも寒くて寝れなかったんですよね~。
古いシュラフということもあるかもしれないし、薄着をしていったせいかもしれない。
前回の失敗は複合的な原因が考えられるので、これ以上考えてもしょうがない。
3シーズン用、1段上のシュラフを探してみることにしました。
3シーズン用シュラフ
ドライ シームレス ダウンハガー900 #2(mont-bell、¥59,400)
- 重量:729g
- 快適温度:0℃
- 使用可能温度:-5℃
- 収納サイズ:∅15×30cm
ダウンの片寄りを防ぐための隔壁を廃した、画期的な「スパイダーバッフルシステム」搭載した防水スリーピングバッグ。縫い目の少ない構造を生かし、防水透湿性素材を使用することで高品質ダウンを濡れから守り、中綿の保温力を最大限に引き出します。モンベル・スリーピングバッグの特長である「ストレッチ」「軽量コンパクト」はそのままに、1ランク上の暖かさを実現。スリーピングバッグカバーが不要なため、荷物を少しでも減らしたいアクティビティに最適です。冬季登はんや縦走など、積雪期の登山で幅広く使用できるモデルです。
長期保管用の専用ストリージバッグ付き。
洗濯用ネットとしても使用可能。
次に紹介する『シームレスダウンハガー800#2』の方が安くて軽く、収納サイズと温度帯も同じ。何が違うんだろう?と思ったら、こちらの方が防水性に優れているようですね。
表地にゴアテックス使用。
シュラフカバーがなくても防水してくれるし、汚れにくい。
ダウンは水に弱いといいますし、弱点を補う形になっているようです。
mont-bellシュラフの特徴の一つ、ストレッチが効く!
シュラフを着たままあぐらがかけます。
参考になるレビューを探そうと思ったのですがmont-bellのシュラフは#3が人気なのか#2のレビューがほとんどありませんでした。
体の冷えやすい女性には#2が良いと思うのですが……
代わりに参考になる記事を見つけました!
モンベルのシュラフは結局どれが一番良い!?~タイプ別におすすめシュラフを紹介~ - Japan Nomad
こちらの記事によると、厳冬期を除く春夏秋冬使うにはダウンハガー800#2がおすすめなようです。
夏場は掛け布団のように使えば丁度いいとのこと。
ちなみにダウンハガー#800もいいなあと思って検索したのですが、公式HPに載っておりませんでした。販売終了してしまったのかな?
シームレス ダウンハガー800 #2(mont-bell、¥41,800)
- 重量:703g
- 快適温度:0℃
- 使用可能温度:-5℃
- 収納サイズ:∅15×30cm
高品質な800FP EXダウンと、はっ水加工を施した超軽量シェル素材を組み合わせた軽量スリーピングバッグ。ダウンの片寄りを防ぐための隔壁を廃した、画期的な「スパイダーバッフルシステム」を搭載しています。冬季登はんや縦走など、積雪期の登山で幅広く使用できるモデルです。
ストレッチシステムも同じ、ストリージバッグもついてる。
上記の900に比べて防水保温性がやや劣るでしょうか。
でも快適・使用可能温度は同じ。
¥17,600ほどの違いがあるのかな?
オーロラライト450DX(NANGA、¥42,900)
- 重量:865g
- 快適温度:0℃
- 使用可能温度:-5℃
- 収納サイズ:φ14 × 30cm
合理的構造で軽量化し、3シーズン対応可能モデル シェルを20dnから15dnへ変更。新しくチタンスパッタリング材をボックスキルト 構造に採用することにより、チタンの蓄熱・保温効果で今までにない暖かさを実現。 ※ヘッド・ショルダーウォーマーとフットボックスのみに使用 ※600、750、900のみに対応 DXはスパニッシュダックダウン90-10% (760FP)、 SPDXはポーリッシュグースダウン93-7% (860FP)となります。
ナンガのシュラフにはなんと「永久保証」がついています!
修理費用無料で期間を限定せずに永久に修理保証してくれるというもの。
すごい……!
【参考動画】
私も「一つのシュラフで4シーズン使いたい」「インナーシュラフ着衣等で調整すればいいのでは?」と考えていたので、とても参考になりました。
装備を整えれば-5℃でも熟睡できるようです。
ただ体が冷えやすい女性が使用してどうなのかが気になります。
他にもこのような記事を見つけました。
NANGA(ナンガ)オーロラライト450|一生使える傑作シュラフ(寝袋)を徹底レビュー!|兵庫三菱自動車販売グループ
3月、夜の気温が5、6℃でナンガ450と600を使用。
450のシュラフに入った女性は小柄だったせいか、隙間から冷気が入ってしまったようです。でもシュラフの中は温かかったのだとか。
一方、600で眠た女性(こちらも小柄)は寒さを感じなかったようです。
600の方は肩周りを温める機能があるからだと分析されています。
つまり、
女性でも大柄でシュラフがピッタリ合うようであれば450でも3シーズンいける。
600の方がより安心ということでしょうか。
「ダウンシュラフとは?」から「オーロラライトと似たスペックのUDDとの違い」について解説されています。
すごくわかりやすいです!
今回UDDではなくオーロラライトをリストに入れたのは、オーロラを安く売っているサイトを見つけたからでした。(ライトではない)
- 重量:1000g
- 快適温度:0℃
- 使用可能温度:-5℃
- 収納サイズ:φ17×29cm
- 永久保証付き
お値段なんと¥32,300!
ちょっと重いけどNANGAでこの値段は安いですね。
ダウンプラス ポカラX(ISUKA、¥29,700)
- 重量:1060g
- 快適温度:記載なし
- 使用可能温度:-6℃
- 収納サイズ:φ17×34cm
夏山から冬の低山まで、一年を通じて最も幅広く対応可能なモデルです。春秋の3000mクラスのテント泊や、GWの北アルプス、積雪の少ない冬期の低山にもおすすめします。 参考例:残雪期の北アルプスでのご使用から、秋の涸沢や八ヶ岳、飯豊など。 春秋のキャンプや車中泊、夏の大雪山系でのご使用にも適しています。
【参考になるレビュー】
標高が高い所だったので、夜中のテント内温度は4度でした。 スエットに長袖化繊シャツで寝ていましたが、少し涼しいくらいで気持ちよく寝られました。 この感じだと着込めば0度ぐらいまでは安心して利用できると思います。
Amazon | 寝袋 イスカ(ISUKA) ダウンプラス ポカラ ブリック [最低使用温度-6度] | イスカ(Isuka) | 寝袋・シュラフ
0度くらいで寒かったです。
【楽天市場】イスカ シュラフ ダウンプラス ポカラ X 山登り アウトドア 寝袋 登山 山岳 マミー型 春 秋(ニッチ・エクスプレス) | みんなのレビュー・口コミ
どっちやねん!
着ているものや個人の代謝にもよるんでしょうね。シュラフ選びは難しい。
寒がり3シーズン用or4シーズン用シュラフ
オーロラライト600DX(NANGA、¥55,000)
- 重量:1050g
- 快適温度:-4℃
- 使用可能温度:-11℃
- 収納サイズ:φ17 × 31cm
カバーがいらない4シーズン使用可能な高機能コンパクトモデル シェルを20dnから15dnへ変更。新しくチタンスパッタリング材をボックスキルト 構造に採用することにより、チタンの蓄熱・保温効果で今までにない暖かさを実現。 ※ヘッド・ショルダーウォーマーとフットボックスのみに使用 ※600、750、900のみに対応 DXはスパニッシュダックダウン90-10% (760FP)、 SPDXはポーリッシュグースダウン93-7% (860FP)となります。
こちらも450と同じく「永久保証」付き!
修理費用無料で期間を限定せずに永久に修理保証してくれる。
600DXはソロキャンプ動画でよく見ます。使っている人が多い印象。
【参考になるレビュー】
暖かい。-2℃の気温でハンモック内で使ってみた。少し寒かったとおもいます。夏用のダウンシュラフを併用して暖かく寝れました。
2℃くらいで肌着とタイツで寝ましたが、寒さで起きるなんてこともなく快適に朝を迎えられました。
関東周辺のキャンプ場(標高1000m程度まで)であれば厳冬期もOKな保温性
人によりけりって感じですね。
2℃で快調というのが良い。
前回のキャンプ、まさに2℃くらいで寒い思いをしたので。
【参考動画】
ちなみにオーロラを安く売っているサイトに600もありました。(ライトではない)
- 重量:1200g
- 快適温度:-6℃
- 使用可能温度:-11℃
- 収納サイズ:φ18×30cm
- 永久保証付き
お値段なんと¥36,800!
さらに重くなっちゃうけどNANGAでこの値段はやっぱり安い!
マミーダウンSummit2(AEGISMAX、¥33,000)
- 重量:1246g
- 快適温度:-5℃
- 使用可能温度:-12℃
- 収納サイズ:記載なし
フィルパワー800の高級グースダウン採用、保温性が高い。 MサイズとLサイズは連結できる。Mサイズが左ジップ、Lサイズが右ジップ。 耐寒温度Summit2 -12℃~-5℃。
ダウン充填比率について:ダウンは背中で膨らむことはできないので、保温性はあまり発揮できません。そのため、正面と背中は6:4の比率でダウンを充填しています。
耐寒温度の割に安い。ただ匂いが気になるというレビューもあり。
やや肩周りが狭いかもしれないので大きいサイズを買ったほうがいいようです。
寝袋保管用のメッシュの袋付き。
【参考になるレビュー】
-7°の湖畔キャンプにて使用。かなり暖かくしっかり朝まで寝れました。
マイナス5℃での実戦投入でも、ぐっすり眠れて快適この上なしでした。
購入してすぐにキャンプで使用しました。外気温5度ぐらいでしたが朝まであったかく寝ることができました。 もっと寒い時に使用してみないと本当の性能はわからないと思いますが、個人的な感じですが、0度前後まで問題なく使えそうです。(製品の表記はー6度まで)
【参考動画】
収納サイズ比較
テントに引き続き収納サイズを表にしてみました。
シームレスダウンハガー800#2は900#2と同サイズ。
Summit2は収納サイズの記載がありませんでした。
右端のマイナスファイブは私が前回のキャンプで持っていったもの。
快適使用温度ー5℃、1590g。
隣のオーロラ600DXがひと回り小さく見えます。
快適使用温度-6℃、1200g、¥36,800。
その隣がオーロラライト600DX。
快適使用温度:-4℃ 、1050g、¥55,000。
オーロラ600DXと比較しても意外とサイズに差がない。
150g軽いけれど¥18,200も差がつくほどだろうか?
となるとオーロラ600DXで良いような気がしてきました。